スローライフコラム
スローライフin掛川2003
 
 
「スローライフin掛川2003」が開幕!
〜掛川城御殿にて太鼓打ち鳴らし式と琵琶演奏会を開催〜

 秋晴れの11月1日の土曜日の午前、掛川城御殿において、「スローライフin掛川2003」のオープニングイベントが関係者の他、一般市民や観光客ら100名余の参加を得て開催されました。

 本イベントは、昨年11月に掛川市の主催により行われた取り組みを、一過性のものでなく、継続的なものとしたいと考えた市民有志18名により組織された実行委員会が企画したもので、11月末まで続く様々なイベントのプロローグとして開催されました。

 イベントは、実行委員会井村代表による開幕を告げる太鼓打ち鳴らしが行われ、引き続いてお決まりの一連の式典が執り行われました。

 その後、お待ちかねの大橋鶴鵬(かくほう、本名:大橋守、菊川町下内田在住)さんによる手作り琵琶による演奏会が開催されました。会場の誰もが、琵琶を直に目にするのが初めてならば、演奏を聴くのも初めて。琵琶に合わせて大橋さんが奏上する勝海舟作詞の「城山」は、荘厳な雰囲気の掛川城御殿の雰囲気とも相まって、スローで贅沢なひとときを味あわせてくれました。

 ちなみに、日本全国で琵琶の製作者が何人いるかご存じでしょうか?実際のところ、大橋さんを含め数人程度しかいないそうです。そういった中でも大橋さんが凄いのは、手がけた琵琶が彼の地ニューヨークのメトロポリタン美術館(http://www.metmuseum.org/home.asp)において、一流の楽器・工芸品として認められ収蔵されているということなんです!メトロポリタンと言えば、アメリカ最大にして、全世界でも屈指の美術館です。そこで、彼のバイオリンの名品ストラディバリらとともに、並び称せられている訳ですから、身近にもこんな凄い人がいるんだなあと再認識させられた次第です。

 そんなイベントがあることなど露知らずに訪れた観光客の皆さんも、演奏会の聴衆の輪に多数加わってくださいました。また、演奏の後の大橋さんのトークでは、大橋さんの計らいで、持参したお手製による数種類の琵琶を直接手に取って触ってみることもできました。観光客の皆さんは、思いがけない出来事に半ばビックリしながらも、興味深げに琵琶を手に取りながら、記念撮影を楽しんでいたようです。

 琵琶の三次曲線が描く造形の美しさに惚れ惚れとしながら、琵琶表面の月と太陽の飾りに、我がスローライフ・バンダナとのデザインの共通性を見い出し、スローな秋の日を楽しく体験しました。(栗)

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