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『ロード・オブ・ザ・ソルト』の第一目。掛川城三の丸広場に集合したサイクリスト13名は、掛川市小松助役から掛川名産のお茶を受け取り、昨日相良でいただいた塩とともに訪問する各市町へとお届けする大役を仰せつかったのであった。
9時に掛川城をスタート、直後に塩の道はまさしく路地と呼ぶしかない細い道に分け入る。郊外までそんな道が続く。地元のサイクリストも「こんな道は知らなかったなあ」の連発である。ウォーターボーイズのロケにも使われた天竜浜名湖鉄道原谷駅にも寄り道して、一同は一路森町へ。ちょいとわき道にそれると、あるわあるわ、塩の道らしい秋葉灯。
旧道でしっとり市街を流して、ジグザグの町並みで有名な城下へ。ここでは、お茶屋さんで歓待を受けた。ほんのり甘い、森のお茶のそれはおいしかったこと。
小松正明掛川市助役の「行ってらっしゃい宣言」のもと、9時に掛川城を出発。 | 市内原谷付近の塩の道を正確にトレースする。 | ||
森町城下の町並みを堪能。 大塚製薬さん提供のアミノバリューで一息。 |
城下は戦国時代の名残を残すノコギリ状の町並みがユニーク。 | ||
地元森町から参加の増田さんのはからいにより船木茶店で美味しいお茶でいっぷく。 |
それからいよいよヒルクライム。周智トンネルを抜けると、まさに北遠の入口に立ったという感じ。遠い尾根にスーパー林道などが望めたりする。ベテラン揃いなので、ダウンヒルもマナー良く安全第一。下りきったら、若身、犬居などの旧道筋を流して、それから秋葉大社下社付近で、お昼。出発前にはもちろん参拝だ。ちょっと先の九里橋という橋があるかつての秋葉大社上社への山道への入口にも立寄る。
森町から春野町へ周智トンネルをくぐる。このトンネルは中に大きなカーブがある。 | 春野町側の下り坂を疾走する山崎清一さん。 | ||
秋葉神社下社でツアーの安全祈願をする。 | 気田川沿いの快適なみちを自転車を連ねて進む。 | ||
気田川にかかる吊り橋に寄り道をしてみる。自転車だからこそ寄り道も容易で楽しみの幅が広がることを実感。 | 天竜川に合流。秋葉ダムサイトで休憩。 |
続いて気田川、天竜川の川沿いを行く道へ。ほとんど車の来ない道を走る。天竜川も国道の反対側の空いた道を行く。途中台風で崩れているところの手前から、橋を渡って国道に入った。
最後のきついヒルクライムは、船戸と呼ばれている集落のところから。一気にスイッチバックで200メートル以上上る。私は当然インナー×ローだ。ちょっとおつかれ組にはかなりしんどかったようだが、全員見事に登りきった。ここから先は国道のはるか上を行く道。すごい景観が展開する。すごいところに人が住んでいる。「下から上がってきたの?」と訊かれるのも無理はない。でもみんな地元の方々は親切な感じで、にこにこしながら見守ってくれている。ありがたい。
ダム湖畔のみちは木もれ陽が素敵だ。 | ダム湖にかかるシングルトラックの吊り橋にも寄り道。 | ||
佐久間町に入り美味しいキビ餅を頬張る。 | 舟戸の坂を登っていくとたくさんの住民に出会った。自転車の旅人は珍しいらしい。 | ||
かなりの登坂で、疲労もピークに。 | 八丁坂まで登り詰めた松浦さん。顔には満足感が漂う。 |
再び国道に合流してからも、まだゆるやかに上りは続く。もう夕暮れが近くなり、気温もずいぶん下がってきた。あとひとふんばりだ。
水窪の町に着いたのは午後五時少し前。最後のダメ押しは、旧道に沿う「塩の道」を数百メートルほど自転車を押し担ぎしたこと。おあとは水窪駅へ、飯田線で帰る三人組みをみんなでお送りする。もうともかくがんばりぬいてくれた素晴らしき三人なのであった。
夕暮れの水窪の町並みを走り抜ける。 | ||
塩の道を忠実にトレースすると、まちなかの階段を自転車を担いで歩くことになってしまう。 | ||
三人は水窪までの参加。これから飯田線を使って帰路に着く自転車の旅は、鉄道との組み合わせでその可能性の幅が大きく広がる。 |
掛川市や森町で、ようやく色づきかけたかなという銀杏の木が、春野や水窪ではもうすっかり美しい黄色だ。一日で、ずいぶん信州に近づいたかな、そんな感じがとても良く実感できた一日だった。
メンバーからひとこと 小澤義一さん (静岡県掛川市) 松浦昭満さん (静岡県掛川市) 鳥居 光さん (静岡県掛川市) 石田聖典さん(静岡県小笠町) 鈴木孝弘さん(静岡県森町) 大畑克彦さん(静岡県掛川市) 篠宮章浩さん(東京都杉並区) 池田年広さん(東京都八王子市) 花島竜治さん(神奈川県横浜市) 山崎卓巳さん(静岡県掛川市) 山崎清一さん(静岡県掛川市)
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