1995年10月、静岡・長野・新潟の三県にまたがる「もっとも長い塩の道」に連なる48(現在は合併により47)の自治体が、生涯学習都市を標榜する掛川市の提唱で「塩の道会議」を発足させ、広域の交流と連携による新たな地域創造の端緒を拓きました。その後会議の成果によって、各地に塩の道のモニュメントやサインが設置されたり、地域づくりの視点と学術的視点にもとづく書籍「もっとも長い塩の道」(1997年 ぎょうせい刊)等が出版されています。
今回の実験ツアーの主催にあたるNPOスローライフ掛川は、こうした「塩の道会議」の精神と目標を受け継ぎ、自転車によるツーリズムという21世紀的な方法を機軸に、ひとり掛川市のみでなく、「塩の道」によって連携される広域の将来づくり、街づくりにまで視野に入れ、新たな地域活性化と交流の道を「体感し、発見し、交流し、学び、創造する」ことを目指します。